両親共に鎌倉で産まれ育ちました。が、祖父母は東京の人。東京の家が戦争で焼けてしまったため、鎌倉の夏の家に居を移してからはや60年。母方の祖母の家はまだまだ健在です。
曽祖父が建築家だったので自分で設計した家なのですが、明治建築の和と洋が混じった小さな小さな洋館です。もう100年はたつでしょうか。
元旦に遊びにいったら随分と古くなっていました。毎年手を入れてはいるものの、だいぶがたがきています。
が、土台はしっかりしていて、梁は丈夫だし、なにしろやたらと高い天井のこの家を私はとても気に入っています。
窓からは海が少しだけ見えて、庭は小さいけれど祖母が手をかけた季節ごとの花が咲き、車の音は全く聞こえないこの家がもしも私がもう少し稼げるようになったら、家ごと買い取りたいと思っています。
ただそんなことを祖母の前で言うと、家の手入れに気合を入れすぎて倒れてしまうため、このことは内緒です。
100年の歴史を見てきたこの家を私が手入れしながら暮らすことを許されるような人間になるまで、家族には内緒なのです。
住環境は、心を育む上でとても大きな意義を持っているような
気がしています。
そういう意味もあり、鎌倉のお家と、
それを慈しみ、ご自分が受け継いでいこうと
心に秘めていらっしゃる志乃さんのお人柄が
重なり合って思い浮かびました。
今年も、どうぞよろしくお願い致します。
投稿情報: Aya | 2007/01/04 19:41
あけましておめでとうございます。
家を買い取る。素晴らしい夢ですね。最近はせっかくのお屋敷も売却されると小さな分譲住宅に変ってしまい残念ですよね。
是非、その夢かなえて下さいね。
投稿情報: つだ | 2007/01/05 13:56