24時過ぎに寝たにも関わらず私とMARUは6時には目を覚ます。
何故って・・・鶏がうるさいんです。
朝ごはんを食べていると市川さんが入ってくる。
朝と夜とホテル内のレストランに必ず来て一つ一つのテーブルを回り話しかけていく。
今日はどこに行きたいのか、いる間にしたいことは、いつ帰るのか、不便はないか、一人一人に声をかけて時には一緒に座って、夜になるとビール瓶を持ち注ぎながら、自分も飲みながら宿泊客と話す。
どこかに行きたいと言えばアレンジしてくれる。予定が重ならない限り一緒にいってくれる。自分が案内できない時でもスタッフに細かい指示をしている様子が見える。
だからここのホテルはリピーターが多いのね、ということも後日分かった。市川さんあってのタマンサリ・ホテルなのだ。
今日はプールとマッサージ。まずは光と風とを感じながらのんびりする。
バリ島は11月から3月までは雨季。なので12月27日も天気が悪い。今にも雨が降りそう・・・と思ったら降ってきた。
あら、降ってきたわねなんてもんじゃない。
ドシャー!!とスコール。これが日に何度かある。それ以外は晴れるのだが。
そして雨季は蜻蛉が大発生する時期でもある。
部屋のバスルームはオープンなので外から入ってくる。。。朝起きてバスルームに入ると10匹は死んでしまっているだろうか。
雨がすごいのでさすがのMARUもプールから上がり、近所を散歩。
そこら中を鶏が歩いている。
バリ島の鶏は日本のよりもふた周りほど小さく締まっている。色も灰色がかっていて白色のは余り見かけない。地鶏なのだろうか。
バリ島の人に聞くと、こちらでは鶏を大抵の家で飼っていて、卵も食べれば肉も食べ、近所同士で鶏を持ち寄って闘鶏もやるらしい。
見るからに気が強そうな鶏を見てMARUも手を出さず。
鶏がつついているものを見てみると供え物だった。バリ島はヒンズー教徒が90%以上を占めており、土着の宗教はヒンズー教であることからもそこら中に「神様」が祭られている。日本の道祖神みたいなものだな。朝、晩の一日2回、バナナの葉を手のひら大に四角く組んだものの上に米や花を乗せて家の入り口や神様を祀ってあるところ。なので、ホテルロビーから10メートル歩いただけで10個くらいみかける。そこら中にある、といった感じだ。
ホテル内ではお供えして少し時間がたつと下げるが、一般道に出てみればお供えが出しっぱなしなことがよく分かる。それをまた犬や鶏がつついており、古い物も溜まっていてかなり汚い。これからバリ島の衛生観念を疑うシーンはたくさんあるのだが、これが発端だった。彼らはきれいにしようという概念が非常に薄い。ホテルのスタッフであってもだ。この話は後日、S氏からもバリ島人をオペレーションする難しさについて聞くわけだが、ジャワ島人とバリ島人とでは衛生観念も働くことへのモチベーションも全く異なるらしい。日本の感覚を持ったままバリ島の現地の生活を覗くとショックを受けること請け合いだ。
まあ、そんなこんなでMARUと「道路、もうちょっときれいにならないかねー」といいながら古いお供えを避けつつホテル隣のお店まで散歩。MARUのビーチサンダルを買い(200円!)、ホテルへ戻る。
タマンサリ・ホテルは中庭を囲むように部屋があり、入り口は1箇所。その入り口にはレストランとロビーがあるので絶えずスタッフが目を光らせており関係ない人が入り込む余地はない。スパは中庭の奥のほうにある。市川さんにスパに行きたいこと、その間MARUを面倒見てくれるベビーシッターを頼みたいことを伝えると、「ベビーシッターなんていらないよ。中庭で遊ばせなさい。スタッフが見ているから大丈夫。」と。
この環境なら大丈夫かな、とその言葉の通りにしてみた。
私はバリニーズ・マッサージ。
MARUはその間、中庭をうろうろ。
時々、「ママ、気持ちいい?」と覗きに来る。
そうそう、中庭をスパに向かいながら横切るとたわわに実るマンゴーを発見。
スタッフに「まだ緑だから固いでしょ。」と聞けば甘いとのこと。後で部屋にもっていくねーと言われてスパから帰れば、部屋の前に大きなマンゴーが5,6個お皿に乗っていた。マンゴーといってもペリカンマンゴーではない。沖縄マンゴーやメキシカンマンゴーのように丸っこくて大きなものだ。
でも、皮はどこも黄色くなっていない。赤くもない。緑色だ。本当かな~と皮を剥いてびっくり。
甘いのである。木で熟しているからか甘いだけではない。濃厚な香りと酸味とネットリした食感がとにかく濃い!MARUと夢中になって食べる。一人2個は食べただろうか。
この後、夢中で食べたつけがまわることになる。
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