12月28日
今朝も鶏の鳴き声で目が覚め、シャワーを浴びてNHkを見る。地震の被害についてずっとニュースが流れている。ここでインドネシアのチャンネルに変えるが少し流れてすぐに変わってしまう。現時点ではNHKやCNNの方がずっと詳しい情報を提供しているし、時間も長い。今回のスマトラ島沖地震は津波が西に全て向かった故、東に位置するバリ島には全く影響がなかった。地震すらなかったらしい。
日本人の感覚だと「何か自分でも出来ることはないか」という意識が働くが、現地の人は至ってのんびりしている。自分達がすることではないというか政府の仕事と割り切っているというか。。。どうもNHKやCNNを見ていても「どうにかしなくちゃ!」的にあせっているのは外国であり、バリ人には少なくともその焦りが見受けられないと感じたのは私だけだろうか。。。
S氏に後日聞いたところによると、バリ島では150円もあればお昼ご飯を食べられる。ホテルのスタッフのお給料は1ヶ月7,8千円だ。東南アジアのどの国にも共通していえるが、お金持ちは日本の比じゃないくらいだが、貧困層もまた厚い。インフレも失業率も高く、定職につければいい方だという。定職に一人でもついていればその人に食べさせてもらうために親族が働くのを止めてしまうことも多いという。働くことが人生の中で重要だと余り思っていない人が多く、仕事もできるだけしたくない、言われたことだけやる人も多い。まあその辺りは日本でも変わらないだろうが・・・。ただ、日本人の想像以上に働くことへのモチベーションが低いということは言えるらしい。一種のあきらめみたいなものかな。
(ちなみに、バリ島は階級社会だ。4階級あり、階級を前後することはほとんどあり得ない。本人がいくら仕事を頑張ったとしても稼げるようになったとしても階級は変わらない。唯一変わるのは女性が上の階級の男性と結婚した時。名前は自分が所属する階級を表すようにつけられる。)
良い悪いをここで言いたいのではなく、インドネシアは日本と比べればまだまだ経済的に余裕のない人たちが多い。ということは、他人が苦しんでいても手を差し伸べる余裕がないということにもなる。それゆえ、今回の地震の被害を見聞きしてもさっぱりしているのかもしれない。
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さて、朝ごはんだ。朝はコンチネンタル、和食、インドネシアンのどれか。日本人オーナーだけあって、和食のレベルも高い。卵焼きなんてオムレツではなく、ちゃんと巻きながら焼いてあったもの。
でも、私はインドネシアン。ナシゴレンである。ナシゴレンは玉ねぎ、肉、野菜でチャーハンを作り、それに黄身が半熟の目玉焼きを乗せたもの。バリ島では大抵「海老せん」がついてくる。「ナシ」はご飯。「ゴレン」は炒めるの意味らしい。
MARUはスパイスだけはだめなので(彼女はカレーも今だ食べられない)、コンチネンタル。食パンに苺ジャムを挟んで大満足だ。
そうそう、バリ島にいる間どこで頼んでもそうだったのだが、こちらではフレッシュフルーツジュースに必ず砂糖を加える。(フレッシュでないジュースには当然あらかじめ砂糖が入っている。)甘いのが苦手な人はあらかじめ「砂糖抜き!」と言わないととんでもなく甘いオレンジジュースが届いてしまう。私とMARUも2回目の朝食でやっと気がついた。
ちなみにバリ式コーヒーはエスプレッソよりももっと細かく粉状に挽いたコーヒーをスプーン2杯くらいカップに入れる。そこにお湯を注ぎ砂糖をスプーン3杯くらい入れて、粉が沈んだら飲むというもの。食べられないものはウニとイクラだけなのだが、このコーヒーは強烈だった。カフェインそのものなんだよなぁ。まあ、目はすぐに覚めるけれど夜に飲んだら眠れないと思う。(S氏などは粉が沈みきらない内に飲んでしまうと言っていたし、実際にバリの人もそうだ。)
さて、市川さんがお約束通りテーブルを回ってくる。
「今日はどこに行きたい?」
もちろんスーパーである。現地の生活を知るには一番。
スーパーへ行く車中は他の宿泊客も一緒だった。タマンサリ・ホテル2回目という方だ。MARUは早速おしゃべり開始。
スーパーで調味料を見て回るがバリ島は熱帯に属するためバニラビーンズ、カカオが安い。MARUは大好きな海老せんを手に入れて大満足。
ホテルに帰り、MARUは海老せん抱えてプールへ向かう。そう、MARUはプール好きなのだ。プールがないところへは旅行へ行きたくないというので必然的に私とMARUの旅行は南国となる。去年は一人でプールに入らせるのは恐かったが、小学生となり夏の水泳教室で鍛えられたおかげで大分泳げるようになっていた。(この時まで私は知らなかった・・・。)
息つぎしながら25メートル泳いでいる。たくましくなったねー。3歳までは水が恐くて浮き輪を離せなかったのに。
一緒にスーパーへ行った人たちがプールサイドに出てくる。他の宿泊客も。MARUは早速みんなに海老せんを配り始め、おしゃべり開始。余りに人懐っこいのも考えものだ。。。しまいには色んな人とプールで遊び始める。
しばらくプールで遊び、やっとMARUが上がってくれる。
私は今日はヘッドマッサージ。MARUはその間中庭で遊ぶ。
時々ひょっこり顔を覗かせながらMARUは遊んでいる。バタバタと走ってきて「見て見て!ほら!」。
椰子の実。
中庭の椰子の木を倒しているのを側で見ていたらくれたようだ。
スプーンですくって食べてみるとプルンプルンしていてライチーのような爽やかな品のいい甘さが広がる。滑らかでココナツだとは思えない。今まで食べていたのは採れたてでなかったからギシギシしていたのだと分かる。
折しもスコール。今度は長い。ずいぶん長いこと部屋から出られず。
MARUはオープンになっているバスルームのベランダ(?)でお昼寝してしまう。
どこででも寝てくれるのは非常に助かる。
MARUは飛行機に乗り離陸して5分で大抵寝てしまう。そして着陸してから目が覚める。
途中で目が覚めてもヘッドフォンを何故かお気に入りなのでそれさえあれば自分でチャンネル探して映画なり、ディズニーの音楽なりを聴いて楽しんでいてくれるから手がかからない。機内で泣いている子がいると余裕で「可哀想にねー。小さい子はつらいんだよ。」なんて口をたたいているくらいだ。
スコールも止み、そろそろMARUも起きる頃。
バリ島にいると日が昇ると共に起き、日が落ちると共に休むような生活だ。
2週間の旅行中は6時には起きていたもの。
健康的で大変よろしい。
夜ご飯はS氏と空港近くの海岸に軒を連ねている「屋台村」へ。
しかしまたまたスコール。今度はより激しい。
雨さえなかったら海岸にテーブル出して夕日を見ながら食べられるのに・・・とS氏。
残念!
ここでは水槽から好きな海産物を選び調理をしてもらう。調理法はおまかせだ。
ロブスターは尾だけで30センチはある大きさ。それと蟹、海老、ハマグリを選ぶ。
ロブスターも蟹も炭火で焼いただけ。これに4種あるタレをつけて食べる。
①ガーリックの微塵切り+ナンプラー+レモン+オイル
②唐辛子+ヨーグルト
③唐辛子+玉ねぎ+ビネガー
④たまり醤油+砂糖
私は尾の部分だけで30センチはあるロブスターを一人で食べ切ってしまう。S氏に「これ全部一人で食べた人は初めて」と言われてしまうが。だって美味しかったんだもん。MARUも蟹を独り占め。両手のひらの大きさの蟹を夢中で食べている。
料理も美味しかったけれどS氏との話は最高のご馳走でした。
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