MARU－LOG

親になる

妹に「ちょっとみてて」と産まれて1ヶ月の甥っ子をみていた。

そのうち、泣き出し、ベッドから抱き上げてMARUとあやす。

甥っ子は小さくてとても軽い。目をあけてしっかりした眼差しで私を見る。小さな小さな手を動かし何かをつかむかのように。

4本足の動物は、産まれてすぐに歩ける。歩けるということは、逃げられるということ。自分の命を自分で守れるということ。

人間は何もできない大きさで産まれおちる。何もできないから親が世話しないとならない。歩けるまで約１年かかる。

誤解を恐れずに言うならば、産んだだけでは親ではない。

手をかけ慈しみ、健やかな成長を願って育てるからこそ親になれる。

ネグレクトは育児放棄なだけでなく、その本質は親放棄だ。

出産は親の始まり。痛みを伴うことで親になる覚悟を試されている気もする。

「親」は血がつながっていなくても構わない。腹くくって親になる努力をするなら。

小さな小さな甥っ子を抱いていると、自分はちゃんと親の道を歩いているか自問自答させられる。

親の道はまだまだ長い。

帰省

新居には保存樹木が多くあります。

細いもので周囲１M、太いもので２M以上。落葉樹ばかりです。くすのき、ゆりのき・・・などなど。それらの葉はベランダや中庭に落ちるわけですが、掃いても掃いても葉が落ちる（--；　　小さなベランダなのに４５リットルのゴミ袋いっぱいに葉が入る。

管理人さんも毎日毎日、毎日毎日掃いています。でも追いつかない。

なんかこういうの懐かしいな。

鎌倉ではこうでした。　雑草を抜いても抜いても生えてきて、掃いても掃いても葉が散ります。

青山、渋谷での暮らしは自然からかなり遠ざかっています。

新居は少しだけ緑があるところ。鎌倉を思い出させてくれます。海まで５分、裏山を歩いて超えて小学校へ通っていた日々。鎌倉は私にとってまさに故郷。なのにほとんど帰っていません。だから、年末年始だけはしっかり鎌倉を感じたい。

大晦日は年内参り。できれば除夜の鐘をつきに極楽寺へ。

元旦は出来れば（起きることができれば）初日の出を見に海まで散歩。

そして午後から歩いて鎌倉山の祖母の家まで行き、

２日は鎌倉八幡宮にてお参り。そして湘南倶楽部に顔を出して今年もご挨拶。みんな元気かな。

お参りの後は江ノ電が混むのと駄菓子屋に寄りたいMARUのささやかなわがままに付き合うため歩いて帰ります。

たくさん歩いてお腹を空かせて鎌倉の宴会を楽しみ、そして東京へ帰ります。

「鎌倉」へ向かう横須賀線の小一時間の中で、いろんな思い出がよぎります。

北鎌倉に近づくにつれて急に緑が増え、山が迫り、空気がのどかになります。

せつなくなるような気持と浮かれた気持とまぜこぜになりながらホームに降りれば、そこはあの鎌倉。

鎌倉への帰省はできれば電車がいい。帰省している気分に浸れるから。

今日は電車で帰省。

さ、そろそろ家を出ましょう。

一人ごはんと、二人ごはん

12月はMARUがいない日が多かったので、一人でごはんの日も多かったです。

しかし、一人だと作る気になりません。食べるのも面倒になる始末。

私にとっての料理は食べてもらうのが喜びなんだと、再確認しました。自分だけでしたら納豆ごはんと青汁で終わりです。包丁もまな板も使う気分になれない。

新居にてここ数日、時間を過ごしているわけですが、掃除とか理由つけて、実はイメージを作っています。頭の中だけではなくて、道を歩いたり買い物したり、日のあるうちと日の暮れる頃とを。

MARUとの生活のイメージを作っておいて、自然にスタートしたい。

今日は、二人暮らしになってからのごはんを考えていました。二人ともそれほど食べないので、意識して作らないと栄養が偏りそうだから。

今更ながらバーミックス買おうかしら。

左利き、右利き

私はもともと左利きですが、小学校入学後に担任の先生に右利きに矯正されました。

お箸と鉛筆は基本的には右手で使います。

中学生の頃、右手首を骨折しました。期末試験の直前に。

期末試験は左手で書いて乗り切りました。今でも左手でお箸や鉛筆を使えますがスムースではありません。

左手ができること。

右手ができること。

違います。

そのほとんどが道具単位で違います。　その中でも包丁だけは特別です。

たとえば、リンゴの皮むき。

皮を剥くのは右手です。　芯をとるのは左手です。

いろいろ試してみたのですが、包丁を使い力を入れて切る時は左手、皮を剥くのは右手、薄切り／千切りは左手だけど飾り切り（ニンジンを梅の花みたいに切るなど）は右手。

「薄切り／千切り」は左手。「飾り切り」は右手。

じゃ、細かい仕事は右手なの？と思いきや、刺しゅうの針は左手です。針は左手でしか使えません。

絵を描く時、たとえば木炭でのデッサンは、木炭を持ち線を描き面を塗るのは左手。塗った木炭をぼかすのは右手です。左手で細かい作業もしています。

この私の左手と右手の使い分けの「ルール」はずーっと分かりません。

リンゴの皮を剥き、芯を取るたびにこのことを思い出すのです。

今はリンゴに蜜が入り美味しい季節ですから。

赤ちゃん帰り

妹の第二子の存在は、基本的には「やった～」と言っているMARUと甥っ子。

でも・・・

しっかり赤ちゃん帰りしています。

甥っ子は、いい。まだ２歳なのだから。

MARUが赤ちゃん帰りするって、どうなんだろう。。。しかも産まれたのは従兄なんですけれど。。。

基本的には甥っ子の面倒を一日中みて、家事を手伝い、とってもいい子。

でも、とんでもないことを言いだす。

たとえば、MARUの父親の写真を探しだしてくる。

さっきは年賀状書きながら「○○○さんがMARUのパパになるの？」とさらりと言われた。

相手にとってぐっさりくることをよく分かっていながら言う（やる）。

やられた人はちょっと立ち直るのに時間がかかる。

でもMARUなら自分が何をしているか分かっているはず。自分がどんなでもそれはいけないんだと分かっているはず。ぐっさりくることを言うってことは、MARUにさびしい思いをさせているということ。

MARUは本当にHELP！という時は昔から言わないんだよな～。

咳や熱、極端な言動、おもらし、ヒステリーなど普段のMARUからすると「え？」という状態になる。

「赤ちゃんばっかり可愛がってないでMARUも見て」って言えないんだよね。

だって２歳の甥っ子も産まれたばかりの赤ちゃんも可愛いと思っているんだもん。だけどまだ子供だし、これまではみんながMARUだけを見ていてくれたから、ちょっとさみしくなっちゃった。

そんな難しい心中のMARUです。

今日は１年間のありがとうの気持を込めて、お稽古場の大掃除です。これだけは必ず行かせています。MARUも大掃除の後に出されるお汁粉目当てで喜んで行きました。（どうだった？と聞けば、「雑巾がけ競争して勝ったよ！」だって。）

明日からMARUはじーじと一足先に再び鎌倉へ。

私は今の家の簡単な片付けと新居の準備。新居の準備が遅々として進んでいないような・・・。大型家具が入らないと進んだように見えないんですよね。

大晦日。

私も鎌倉に合流。いつもの鎌倉での年末年始。変わらず大いに飲み、大いにしゃべり、大いに働き、大いに歩く。