趣味というにはおこがましいくらい練習をしていないけれど、ピアノが好きです。
気が向いた時にチャラチャラっと弾くだけなので、MARUと一緒に先生に教えていただいていた頃は母に「そんな練習で!」と叱られていました。
MARUは発表会前、つまりターゲットが決まると俄然、集中するので(勉強もそうあってほしい・・・)、発表会の曲が決まると帰宅後は必ず練習をします。
時間の多少はあれ、必ず。
直前1か月、2週間、1週間と日が迫るとその集中度と完成度はかなり高くなるのがMARUです。
そして一番上手なのが本番。
彼女のこの本番に強いというのは我が家の誰にもない特徴です。
そして本番に最も弱いのが私。
まあ、それはおいといて、下手のモノ好きだけどピアノが好きで気ままに弾いています。
気ままに弾くのでショパンなんかは楽譜をすぐに忘れちゃいますから、そういう時は「エリーゼのために」と決めています。
小学生の頃に弾いたこの曲だけは、楽譜を見ると手が自然に動くのです。
家族からすればまたこれか、といった感でしょうが、何十回も同じ曲を弾いていると、さすがに細かいところや曲の解釈を考えたりもします。
メランコリーなパートと明るいところとドンヨリ調の部分があるので、その時の気分によっても弾き方が変わってきます。
でも、全部を通して数度弾き、とまったところや間違えたところをおさらいして終えます。
余りに指が動かない時はハノンを1,2曲おさらいします。
先生に教えてもらったように、3種の弾き方で、最後はメトロノームを使って指示通りの速さまで引き上げて。
ハノンを弾いていると無心になり、反復訓練でもあるので、弾き終わった後の自分は適度に正気に戻り、なかなかいいものです。
たまには別の曲をと色々選曲するのですが、う~ん、悩み中です。
弾きたい曲はあるんですけれどね。
ドビュッシーの「アラベスク 第1番」
バッハの「インベンション 第1番」
シューベルトの「即興曲 op90-2」
そして、ショパンの「英雄ポロネーズ」
バッハのインベンションは、好きという気持ちよりもリベンジの気持ちが強い曲です。
私がピアノをやめたのが、このバッハのインベンションをどうしても弾けなかったから。
通常は右手が旋律になるピアノなのに、バッハだけは右手と左手が独立しています。
つまり、どちらもメイン。右脳と左脳がフルに活躍する感じ。バッハだけは苦手でしたので、そのリベンジ。
後はただ好きだから。
でも、ドビュッシーもシューベルトもやれば弾けちゃいそうなので、最も高い山である「英雄ポロネーズ」に憧れています。
M先生にも昨年の発表会で弾く曲をショパンから選ぶ際に、「ポロネーズは難しいからワルツから選びましょう。」と言われたくらいですから。
どんな曲を選んでも、「やればできますよ。お母さんならできるからやりましょう。」と言ってくれる先生でしたが、この時だけはワルツを勧められ「子犬のワルツ」にしました。
でもなんとかサビの部分だけでも弾けないものかと、曲を聴きながら楽譜と睨めっこしています。
とても素敵な曲なんです。
聞くならアシュケナージさんのこのCDをお勧めします。
CDに入っている解説もお勧めです。
アシュケナージさんは少し前までNHK交響楽団の指揮も振っていました。エレーヌ・グリモー(ピアノ)とのコンチェルトの時も振っていました。この頃は、遍歴も終え、自己と巡り合い、自己への確信が作品に表現され、世の評判も得て、ピアノに留まらず指揮にも取り組んでいる、人生の彩りが更に増しているそんな頃でした。
あ、こんなに「英雄ポロネーズ」のこと書いていたら、この曲にしないといけない気になっちゃいますね。
それにしても高い山です。
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