今日は月に1度のあきちゃんのお稽古日です。
あきちゃんはMARUのベビーシッターさんでした。
私が働き始めた2000年6月から2年間、言葉通りMARUを育ててくれた方です。
彼女と出会えなかったら私は仕事を始められませんでした。
当時はかなり遅くに就職した不安を、社会で活躍している同期にとにかく追いつきたくてひたすらがむしゃらに働いていました。当然、MARUのことをほとんど省みないものすごくダメな母親でした。
私がしていたのはMARUを朝起こしてご飯を食べさせ保育園に連れていくこと。それだけです。
保育園のお迎えも、夕方の公園お散歩も、夕ごはんも、遊びも、抱っこも、お風呂も、寝る前の絵本読み聞かせも全部あきちゃんがやってくれていました。
あきちゃんは優しいけれど、元気で明るく、前向きで、温かく、いつもMARUを守ってくれていました。ダメな母親が仕事のことしか頭になく、MARUの寂しさにも気づいてあげられなかった、生きていくことで精一杯だったあの時期に、あきちゃんに出会えたことは神様からの贈り物だと思っています。
あきちゃんとの出会いは偶然でした。
働き始めようとしていた私はベビーシッターさんを必要としていましたが、10年前は今のようにインターネットで手軽に探せるサービスはなく、需要に対して供給が圧倒的に足りない世の中でした。
やっと見つけたサービスも当時の私にはとても手が出ない時給。毎日のことなのでお支払するのは無理でした。自力で見つけるしかありません。
どうやってベビーシッターさんを探したらいいか教えてくれる人もいず、大体、私の周りで子供がいる友人は当時はほとんどいません・・・。
手探り状態でベビーシッター募集の張り紙を何か所かに張らせてもらうことにします。
大崎ゲートシティにあるスーパーのUNIONにも1週間だけ張らせていただくことができ、それを見たあきちゃんが連絡をしてくれたのが、もう10年前になります。
あきちゃんがMARUを明るく慈しんでくれたからMARUは逆境でも明るい子に育ちました。
あきちゃんがMARUを目いっぱい愛してくれたから、MARUは親じゃなくても他人でも愛してくれることを実感しています。
あきちゃんの後に続くベビーシッターさんは延べにして10人は下りませんが、私にとってもMARUにとってもあきちゃんは特別なベビーシッターさんでした。
私にとっては恩人でもあり、悩みを話せる友人でもあるあきちゃんは、今は我が家で月に1回カルトナージュを教えてくれています。
少しでも彼女のお仕事の手伝いになればと、友人達に声をかけ、月に1度ですがお稽古です。
でも、センスがとてもいい方なのと、教え方も準備もお稽古事好きな女性のツボを押さえているので、常に8人くらい、多い時は10人くらい集まります。
カルトナージュって?という方は下の写真をご覧ください。
ご興味あればいかがですか?詳しくはAtelier NOVEへ。
コメント