Kちゃんが遊びに来ました。彼女はMARUの幼馴染のようなものです。
小学校入学前の学童保育、小学校、バレエとずっと一緒でした。青山に暮らしていた頃は、我が家とKちゃんのおばあちゃまのおうちが歩いて30秒のところでしたので、毎日の様にKちゃんはうちへ寄ったものです。
うちへ寄ると決まって「帰らない」と言い張り、押入れの奥に隠れてしまいます。
ある時は、おばあちゃまがお迎えにいらしても帰りたくなくて、ヤドカリをうちに放していきました。(「ヤドカリがいないの。MARUの家だと思うから取りにいっていい?」とうちに来る口実を残した訳です。)
ある時は、見慣れない靴が玄関にあると思ったら「Kが履いている靴を交換しようといって持っていっちゃった。でも、MARUのほうがずっと足が小さいから、Kは履けないんだよね。どうやって帰ったんだろう?」とか。
ある時は、花火に興奮しベランダから身を乗り出ししまいにはふちに登ろうとするので、全員に押さえつけられてました。
Kちゃんはとても頭の回転の早い子で、知識も豊富で、話しているところを聞くと「賢いなあ」と思うことしばしば。
でも、行動は破天荒でMARUはいつも振り回されっぱなし。
MARUも大きくなり、ようやくKちゃんと対等にギャアギャアやれるようになりました。
そんなKちゃんがうちに遊びに来るというのですから、
「風太見たらKちゃんのオモチャになってしまうから、ほどほどにしなさいよ。」
「駅までお散歩していいけれど、本屋さんだけね。お店屋さんはだめよ。」
「何食べてもいいけれど、二人でちゃんとやってね。」
私も不安でいっぱいです。
夕飯を食べてKちゃんは無事に帰りました。
MARUからの報告です。
「風太はもうね、大変だったよ。Kは案の定、大騒ぎして、風太を巣箱から無理やり出して尻尾をつかんで持ち上げたり、こねくり回したり、もうね、風太は巣箱に戻ったら出てこなくなったもん。」
「駅までのお散歩もね、だめだっていうのにお店に入るし、止めるの大変。」
「ゴハンも手伝わないから全部MARUがやったんだよ。」
ぶつぶついいながらも顔はニコニコです。
そうなんです。Kちゃん来ると大変なのだけど、MARUはすごく相性が良くて、他の友人だと気を使いすぎるところがあるのにKちゃんだと自然なMARUでいられます。
きっとゴハンの時も「Kも手伝いなさいよ!」と言いながらやっていたのでしょうね。
Kちゃんも一人っ子でご両親は働いています。
長い夏休み、親のいない家で一人で時間をつぶすならどちらかの家で、一緒にゴハン食べて一緒に宿題やってくれれば親も安心です。
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