先日、玄関を開けるとニコニコの笑顔のMARUがいました。
「今日ねえ、テストだったの。数学何点だと思う?10点満点で9点だったの!それから百人一首は満点だったの!」
MARUが犬で尻尾があればブンブン振っているのだろうなあと考えながら、ホメテホメテと無言で迫るMARUに
「すごいじゃない!数学は追試じゃなくて本番で9点とれたの。頑張ったねえ。百人一首も頑張って勉強していたもんね。」
と言えば、もっともっとホメテホメテと更にニコニコするMARU。
「2回続けて追試だったのに頑張ったねえ。ここのところ帰ってきてテレビも見ずに勉強しているもんね。えらいなあ。」
MARUはギューしてと抱きついてきました。ギューしていいこいいこして、ようやく満足して離れます。
「あのね、数学はママが買ってくれた参考書が分かりやすくてそれで勉強したの。百人一首はすごく勉強したもん。すごいよね。数学なんて追試でもだめで再追試だったのに、頑張ったよね!」
MARUはとても分かりやすいです。褒めてという時も、悲しい時も、誇らしい時も、そのままの感情を見せてくれます。相手に受け止めて欲しい感情は、受け止めて!と表現し、言葉に出さなくても、表情で、雰囲気で。
MARUは言葉が遅い子でした。私しか意味が分からないことを4歳までは一生懸命おしゃべりし、ベビーシッターさんから毎日のように「MARUちゃんが何をお話しているのか分かりません」と会社に電話をもらったものです。
コミュニケーションの大半は言葉ではなくボディランゲージや雰囲気によるところが多いのは大人も同じ。言葉が遅かったからこそ、言葉以外のものから何を言いたいのか推測する・・・私だけでなく世のお母さんは多かれ少なかれやっていることだと思います。
今ではかしましいくらいにおしゃべりをするので、言葉の嵐を受け止めるようなものなのですが、相変わらずMARUは「受け止めて」と迫ってきます。
小さい頃も大きくなっても私の母親としての仕事の大半はMARUのこの「受け止めて」に答えることだと思います。働いていてスキンシップする時間もコミュニケーションの時間も少ない中、何を優先したいのかをよく考えた時に、MARUの「受け止めて」にだけは答えようと腹をくくったというのが本音です。
きっと何歳になっても「受け止めて」と飛び込んでくるだろうMARUを「はい、いらっしゃい」と迎え入れ話を聞いているのだろうと思います。
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