新美南吉作 「でんでんむしのかなしみ」という本がある。
みんなそれぞれの悲しみを殻の中にいれて背負っているんだ。悲しいのは自分だけじゃない。みんなそうなんだ。だから自分は自分の悲しみを背負って生きていこう。
簡単にいうとこんな本です。
悲しみだけでなく喜びも、何に価値をおくかも人によって違います。
人によって違う。
当たり前のことだけど、自分以外の人、それは家族も含めて自分という人間以外の人間の「違い」をわかろうとするには、ちょっとだけ想像力を使います。
生きている全ての人のことを想像するなんて私にはできません。少なくとも今は。
でも身の回りの大事な人達のことはできるだけ想像したいと、ちょっとだけ努力します。
そうすると他人事でなくなる。自分事になる。自分事になるとほうっておけない。
関わりたくなる。
人間と動物の違い。昔、blogに書きました。
他人事に思いを馳せて関わる。これも人間ならではのこと。DNAの存続だけで動いているわけではありませんから。
人間には理性がある。その理性は優しさのためにある。
昨日、大阪出張でした。日帰りで。まあ、いつものことです。トラブルも、クライアントからの緊急の依頼も。まあいつものことです。
でも、ちょっとだけ疲れました。誰かこんな私の「疲れた」を自分事のように感じてくれないかな~なんて思いながら新幹線で仕事を片付けていました。
片付け終わり、品川に着き、そのままバレエ学校に直行です。MARUのレッスン参観日なので。
幹事のママで仲いい方からのメール。お子さんやご両親が病気にかかり、その看病や、それ以外のお子さんの面倒でかなり気弱になられていました。
自分がばたばたしているのを見透かしたように子ども達が熱を出して・・・と。
その気持ち痛いほどわかる。私もそうだから。私がバタバタするとMARUは必ずぜん息の発作になるから。
わかるよ~それ。なんてお返事して、あなたにしか出来ないことを今はやって、と幹事の仕事を引き取ります。
みんな、でんでん虫だから。
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