小学校に入学した頃、MARUをベランダからよく見送っていた。
曲がり角で見えなくなるまで。
振り返り、振り返り、何回も手を振っていた。
入学式の次の日から一人で行くと言いはり、道の途中で出会う学童クラブのお姉さん達に声をかけてもらい一緒に学校へ行くこともあった。
さっき、バレエに出かけたMARUをベランダから見ていると、私が見ているのを知っているかのように見上げ、手をふってきた。
わずか50mほどの道。
数えていたら9回振り返り手をふっていた。
いってらっしゃい。
いってきます。
今日もレッスン頑張ってね。
うん、たくさん踊ってくるよ。
3時間くらいになりそう?
たぶんね。
今日の先生は、ああ、あの先生ね。
そう。やさしいけど今の時期はね、ちょっとこわいんだ。
汗をたくさんかくけれどタオル持った?
もったもった。
水筒もった?
もったもった。
昨日、トゥシューズ忘れたでしょ。
今日はいれたよ。
終わったら電話してね。
うん。
いってらっしゃい。
いってきます。
・・・手を振るごとに心で会話。
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