銀杏の美しい季節に外苑前でお食事をと、P.G.C.D.の野田さんに誘われて師匠とご馳走になりました。
いつもながら野田さんの野田節はペイペイの私には参考になることばかりで、今日こそは私の話も聞いてもらうぞ!という決意を胸に食事に伺ったものの、またしても野田節にやられっぱなしの3時間。
「私は社員一人一人のことをよく知っています。」
言葉の端々にP.G.C.D.で働く社員の方を愛し、信頼する気持ちがにじみ出ていて、私にとって野田さんは企業オーナーの理想の姿です。
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帰りのホームで師匠に「やっぱり大変?」と聞かれました。「大変ですよ~」と言ってしまったものの、何かちがうなと思う自分。「大変」という言葉は似合わない気がします。
今は情報がガーッと集まり、その整理と課題抽出ができていない、そしてアクションプランにも落せていないあせりが私を襲っているというのが正しいでしょう。
サービスを売る部署なのに、売上に貢献できていない自分がもどかしい。早く生産性高い存在になりたい。
あせってます。
でも頭のどこかであせっても、ね。と思っていて、冷静に状況分析やらMECEやらで課題とその着手のプライオリティをつけている自分もいる。
頭の中はそんなこんなでぐちゃぐちゃ。でも、リアルではチームメンバーの人となりと知るための面談をこなし、担当業務、本音のモチベーション、会社への希望・不満、趣味、年齢、好きな食べ物などなど受け容れてもらうべく相手の話を聞く仕事も待っている。
それから既存の代理店やクライアントへの挨拶と私が入社するまで・・・といって決断を先延ばしにしていた案件を詰める仕事も待っている。
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師匠に「マーケッターとして入社を請われたと思っていましたが、仕事の大部分はマネージャーとしてのソフト・スキルの問題ですね。」と言ったところ、
「でも、一つ自信を持てる軸、君の場合はマーケティングがあるから、ぶれないでしょ?」と返された。
軸があるだけで大半は軸とは別の問題、この場合はソフト・スキルの問題であっても、まるで帰るべきところが決まっているかのような安心感があり、不安ではない。
むしろ、ワクワクしすぎてドキドキする。
「これ、どうしましょう?」なんて問題を相談されると、やりがいあるなーとにやけてしまうので、わざとしかめっつらしてみたり。
あやしく見えていないかな。
私、今の今まである程度の年齢になってから異業種にポンっと飛び込める人って不思議だったのですが、このエントリーを読んで腑に落ちました。
そういうことなんですね。「私にとって軸とは?」と思わずPCの前で硬直して考えてしまいました(笑)
投稿情報: かおり | 2006/11/08 09:52
そりゃ同じ業界にずっといたほうが深掘りできるのでいいよ。
でもそうすると業界のことはわかるけれど、マネジメントや
お客さんからみたときの価値の高め方といった側面を
忘れがちになります。
もちろん、それができる方もいるのですが、よくありがちなのが
「自分たちの会社はこんなこともできるあんなこともできる」と
機能ばかりを訴えて、お客さんからみたときのメリットを
考えるのを忘れてしまうこと。
マーケティングとは顧客メリットを企業価値に変えるスキルとでも
いうべきもので、上記のような会社においては機能するの。
もちろん、異業種にぽんと入った私には業界独自のノウハウは
ないけれど、それはチームメンバーが補ってくれるし、ね。
コンサルティングやマーケティングのフレームワークやスキルは
業界選ばずだけど、業界独自の情報やノウハウをサポートして
くれるチームメンバーがいなければ仕事にならないのも事実。
もちろん、コンサルタントやマーケッターは新しいクライアントが
できたとき、業界や市場、競合についてクライアントと
対等に話せるべく、徹底的にキャッチアップするのよ。その努力
の密度の濃さと要領の良さは特異だと思うけれどね。
投稿情報: 志乃 | 2006/11/08 10:04