つまらないなら楽しくしよう!
今とりかかっているテストマーケティングに使うDMを3000部作っている。中に封入するのはチラシと挨拶状。チラシは要件を決めてデザイン会社に出して作ってもらった。
挨拶状は発送対称者のデータからデータを読み込み「佐藤様」「鈴木様」のようにそれぞれの名前を記載するため、Accessのレポート機能で作っている。が、これが微妙な位置調整が難しい。
そして封筒の住所あて先の印字も同様にAccessのレポート機能を使ってテーブルからデータを読み込む。
この一連の作業で、昨日は封入するチラシを折るために「折り機」を使った。
生命保険会社は紙類を大量に毎日発送するため、折るための専用機械がある。
チラシの紙はツルツルで少し厚め。これをいつものように差し込んだら、ぐちゃぐちゃに巻き込まれてしまい、10枚のうち3枚は使い物にならない。
要はいつもと設定が違うのだろう。ダイヤルを回し、圧を変え、1時間奮闘する。これだけ毎日、発送物を作っているカスタマーセンターでさえも、この厚さは経験したことがないらしい。
ダイアルは二つ。紙を送るダイヤル。紙を押さえるダイヤル。それぞれメモリは0から6まである。7×7=49通り。コンピューターなら全部を試すのだろうが、私は人間なので、まずは中間値で試してみる。押さえダイヤルを0のまま、送りダイヤルを3に。
少し巻き込まれる数が減る。
送りダイヤルを3のまま、押さえダイヤルを3にする。
巻き込みが更に減る。
送りダイヤルを6に、押さえダイヤルも6にする。
全く巻き込まれない!枚数を50枚程度に増やす。オッケー!300枚・・・オッケー!
1時間奮闘したが、最適な環境設定が終われば折る時間は15分もかからない。やたら早い。
機械は所詮、人間が使うもの。でも、人手でかなわない正確さや量をこなすことは機械が強い。使うことがあれど使われることはならず。
合間に手伝ってくれた「封入の達人」は1時間に250通を封入する。そして誤封入率は限りなく0に近い。
宛て名ラベルと中身のあて先が一致しなければならない難しい封入も15秒で1セット作っていく。ちなみに1セットは6,7の印刷物が入る。
達人の場合は、発送先と申込人(中身のあて先)が異なる場合も臨機応変に対応できるのが強みである。
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データベースとにらめっこ、調査、経営会議でプレゼン、出稿のクリエイティブ作りなどもやりますが、現場のマーケッターはこういうベタな仕事もしています。
本展開はお金もシステムもしっかりとかけられるけれど、その前のテストマーケティングはほとんど自前で安くあげないと、ね。
何と呼べばよいのかわからない職種がたくさんあって、それぞれにすごい職人技をもった人がいて…ということに驚かされますよね。
大学を卒業したての頃、紙を指先ではじくと、キログラムあたりの重さがわかる製紙会社の営業の方に感動しました。
投稿情報: かおり | 2006/09/07 10:11
>紙を指先ではじくと、キログラムあたりの重さがわかる製紙会社の営業の方に感動しました。
いるいる!そういう方いるよね!
銀行業だと札束手に持つだけで何枚あるか分かる人も
ざらにいるとか。
昔、テレビで見たのだけど、髪の毛を縦半分に裂いてその断面に字を書いている方を見ました。中国の方だったような。
投稿情報: 志乃 | 2006/09/07 22:11