常々思うが無駄のない動きは美しい。
昔のCMで物がちらばり家族が廊下ですれちがうとぶつかる、というのがあったが無駄な動きをさせられる導線のせいなのだろう。
動きのパターンを把握し、導線を考えて設計された家、厨房、インテリアは本当に美しいしストレスを生まない。
L'ATELIER de Joel Robuchonへ行く。
美しい。。。
スタッフの動きも、インテリアも全てが美しい。
オープンキッチンというのは働く側からすると丸見えなので非常に恐ろしい。
常に見られることを意識して動く必要がある。
席は全てカウンター。
なのでカウンターの内側も丸見え。
なのに!ここはカウンターの内側に使った食器が積み重なっていたり、
調理器具がちらばっていることは絶対にない。
下げたお皿は大きな引き出しにとりあえずは入れ、
下げ膳係りの人がさっとキッチンにさっと運ぶ。
調理台は大きなアイランドキッチンスタイルなのだが、ここがまた美しい。
厨房という大きな海の中に大中小の島がある。
小の島ではデザートを作り、大の島ではメインを作る。
今気がついたが寿司屋の厨房と似ている。
包丁も布巾も常に整然としていて清潔感にあふれている。
スタッフの数は多い。
調理だけでも10数名。
カウンターの内側にいる接客担当がそれ以上。
カウンターの外のフロアーにも接客担当はいる。
席数は44。
ということは客1人につき1人以上のスタッフがいる。。。
すごすぎる。
料理が出てくるタイミングもかなり早い。
全ての動きが考え抜かれている。
メニューを考えるとき、それを料理する時の導線を考えて物を配置しスタッフを配置する。
料理はもちろん楽しめたのだが(特にラムがこれまで食べた中で最高だった。これまでのラムはマトンだなと思ってしまうほどにミルクの香りがする肉だった)、それ以上にオペレーションに感動する。
無駄のない動きは美しい。
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