私の部署はダイレクトマーケティングをやっているのでWeb媒体への出稿も行っている。
最近、これまで業務を委託していた広告代理店に出稿を委託することをやめた。
契約解除の説明に行き、その理由を長い間説明をした。理由はその広告代理店側の運営・運用体制、内容に課題があること、クライアントの意向をくみ取ってくれないことが主である。
最後にその担当者はこう尋ねる。「あの~契約解除の理由はその媒体への出稿をやめるからでしょうか?」
・・・。
これまで説明してきたことをこの人は聞いていたのだろうか。
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実は広告代理店の下にもう一つ代理店が入っていたのだが、成り行き上、そこへの委託も止めることになる。仮にB代理店としておこう。
B代理店の担当者が電話をかけてきた。理由も説明し、「仰ることはもっともです。お恥ずかしい。」と自分の会社のことではないのにひたすら申し訳ないと謝る。
そして。
「次の代理店がもう決まっていらっしゃるとうかがいましたが、それでも構いません。最後に一度だけ提案させてください。御社が課題と思われていること、これまでの不始末、できるだけ改善できる提案をさせてください!」
次の代理店は決まっている。提案してもとれる可能性は0%。提案するには手間暇かけて提案書を練らねばならない。売上にはならない。それをもう一度説明しても提案させてくれと言う。
彼は売上ではなく、うちの会社にもう一度信頼されるために提案しようとしている。
彼の仕事にかける情熱に私の胸がぐっときた一瞬だった。
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