MARUの冬休みは12月23日から1月9日まで。結構長い。
なので、本当は去年同様にバリ島で冬休みをずっと過ごそうと思っていた。12月23日から1月9日まで。しかし秋にテロがあったため(この数年秋になるとバリ島は必ずテロがある・・・)、MARU連れなのでやめておく。バリ島は諦めたが旅行を諦めたわけではない。
予定では20日に終了するはずだったプロジェクトが遅れそうだったので、さて、どうしたものかなと思っていた。年明けに新しい友人のおさむ君と美保さんの結婚式が沖縄であるとうかがい、祝いたかったが、ぎりぎりまで準備しない私は航空券を取り損ねてしまい沖縄行きも断念する。
母からは一人となってしまった祖母の家に今年は皆が集まるから元旦くらいは鎌倉にいてちょうだいと頼まれる。
12月31日の除夜の鐘を鎌倉で聞き、1日は建築家だったひいおじいさんが立てた天井のとても高い築90年の小さな小さな洋館に住む祖母の元へと向かう。
古すぎて毎年かなりの修繕をしなければならないこの家を、母はあまり好きでない。でも私は3Mはあるだろう天井の高さと、磨きこまれた床と、漆喰の壁と、今時にはない間取り、洋間と和室の取り合わせなのに違和感を感じさせない明治建築らしさ、鎌倉山の静寂、そして、祖母が丹精こめた庭を見るたびにこの家はずっと残しておきたいといつも思う。
この家の時がとまったような空気と静けさは私の波長をいつも落ち着かせる。
久しぶりに親戚と過ごし、更に1泊して1月2日に両親と私とMARUは青山へと戻る。
そしてNY旅行の荷物を詰め始める。MARUが一緒に行く旅は、何しろ着替えと薬が多い。旅行前にいつもの病院で多めに薬をもらっておく。まず使うことはないのだけど、念のため。
荷物はさくっと詰め終わる。今回はMARUも自分の鞄に自分の荷物を用意させてみた。「何回お泊りするの?」と聞いてきて、その回数分+1組の着替えを自分で用意し、ピシッとたたんで几帳面に詰めていく。お見事!と言いたくなるくらいに美しくつめられたMARUの鞄を見て私も母も絶句してしまう。
「あなたの修学旅行を思い出すわ・・・」
中高の修学旅行から帰った私の荷物を見た母が洗濯をしようと鞄を開けたところ、「いったい、どれを着たの??」と言わしめたくらい、使用感がないほどにぴしっと詰められた荷物を見て・・・。こういう変なところが似るのね。親子っておかしい。。。
1月3日
成田空港へはもっぱらNEXで行くことにしている。車は時間の予測がつかないのが嫌いだから。それにうちから東京駅までは15分もかからないし、東京から成田空港までは1時間。早いものだ。
MARUは乗り物に弱い。早くに空港に着くことも子連れでご機嫌に旅行するのには重要である。
空港に着き、チェックインして荷物を預けたら、私とMARUのすることはいつも決まっている。まず本屋へ向かう。それぞれ機内で読む本を買い、そしてご飯をしっかりと食べる。なぜって、機内食は食べないから。MARUは飛行機に乗ると着くまで寝るか映画を見るかだし、私はといえば機内食を食べると着いてから調子が悪いのでまず食べることはない。なので空港で必ず食べておく。
ご飯を食べたら搭乗するまで昔はキッズルームで遊んでいたけれど、2年生ともなるとぶらぶら散歩したり、座って本読んだりと気ままに大人しく過ごしてくれるから助かる。・・・こうして飛行機にのるまでのMARUとの時間はいつもと同じように過ぎていく。
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