12月29日(バリ島 4日目)
スコールというのはすぐに止むものだと思っていた。
もうここまでいったらスコールではないだろう。
昨日の夕方から降り始めた雨はたらいをひっくり返した様な豪雨。夜からまたひどくなり今朝もずっと降っている。
こうなるとプールも海もだめな訳で、何が出来るかをMARUと二人して考えてみる。
こういう時は絵付けでしょー。
ハワイで自分で絵付けする楽しみを知ったMARUはいそいそと出かける準備をする。
場所は空港近くのジンバラン。「ジェンガラ・ケラミック」という陶器メーカーのアンテナショップ。サイトを見て頂くと厚めの温かみのある食器を見ることができます。ここの製品は全て手作りです。今どき手で全てを作ることができるのは東南アジアの豊富な労働力のおかげでしょう。
アンテナショップといっても小学校二つ分ほどの広大な敷地に、ショップ・カフェ・工場などが入っています。ショップはカラー別に床から天井まで並べられた食器が待っています。
私とMARUはここの「Paint a Pot」という絵付けクラスへ。クラスといっても棚から好きな器を選び、30色近い色の中から好きなものをパレットに入れてもらって絵付けです。精細な絵を描きたい人には焼成すると線が消える鉛筆を貸してくれますのでこれで下絵をどうぞ。
MARUは小皿とカエルの置物を選んでいました。私は花瓶です。焼成は2日必要です。ホテルには送ってくれないので自分で取りにこないといけません。陶芸のクラスもあるのですが、乾燥させるのに時間がかかるのでこちらは1ヶ月仕事のようですね。
絵付けも終りショップで買物も済みカフェへ。
ここの食事が非常に美味しかった。洗練されている味に久しぶりに出会いました。
MARUはトルティーヤのチップスを頼んだのですが、これが揚げたてなんです。もうびっくり。
出来合いの袋物ではなくてとうもろこしの粉で生地を作り、それを都度揚げている。これで300円程度。なかなか出来ることではありません。揚げたてだなんて思わなかったから熱くてびっくりしてしまいました。
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ホテルへ戻ると市川さんが待っていてくれました。
「あなた達だけどこへも連れてってあげてないから。どこ行きたい?雨だしねー。買物いこうか?」と連れ出してくれます。雨だとMARUが暇になってしまうのでこういう親切はすごくありがたいです。
車中、「明日と明後日と観光でウブドに行っちゃうから見送れないんだよ。悪いね~。」
宿泊客の滞在期間を全て覚えていて気遣いをしてくれる。マーケティングのお手本のようなおじいちゃんです。
帰り道、市川さんも「このゴミはどうにかならないかねー」と言ってました。
道路のそこら中、マングローブの根元、川、歩道、そこら中にゴミが散らかっています。それもちょっと落ちているなんて量ではないのです。日本もひどいよなあと思ってましたがそれ以上かもしれません。
夜ご飯はS氏と。今日は和食です。MARUは疲れたようでお店に着いてもずっと眠っています。
土佐出身のご主人なのでバリ島なのに鰹のたたきなぞ食べていました。
お腹いっぱい食べてさあ帰ろうとMARUを抱っこしたその時・・・
「なんで起こしてくれなかったのー!!!!!
3人でご飯を食べたかったのに!!!」
と突然怒るMARU。こうなるともう手のつけようがありません。
久しぶりにものすごい怒り方。お店の迷惑になるので外に連れ出したものの、大声で泣きじゃくり止らなくなってます。
お腹が空いているのもあるのでしょう。
お蕎麦なら食べるというのでもう一度お店へ。でも機嫌は直りません。あくまでも3人で食べたかったのに・・・がひっかかっているようで。お箸をもらいS氏と私も少しお蕎麦を手伝います。が、こちらもお腹いっぱいでそんなには食べられません。相変わらずぐずぐず言っているMARU。
もうここまでしてもだめなら私とMARUと外で話し合いです。
久しぶりのMARUのヒステリーはけっこう強烈でした。
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