久しぶりにバレエを見た。
といっても、舞台ではなくMバレエ団の公開リハーサルだ。生徒の各クラスから2名ずつ選ばれるところがあたった。「ラ・バヤデール」と「ライモンダ」。
ライモンダはハンガリーが舞台なので東欧風の振り付けでテンポも速く明るく楽しい前向きな作品。こういうのは見ていて素直な感動がある。ちなみに他には「眠れる森の美女」「くるみ割り人形」「パキータ」なんかもハッピーエンドで楽しい。3大ホワイトバレエの「白鳥の湖」「ジゼル」「ラ・シルフィード」は美しいが暗い。子供はちとつらい。
それはさておき、Mバレエの実力を見た!コールドバレエの美しさといったら海外からくるバレエ団の比ではない。腕を上げた時の高さ、足の高さ、どれをとっても揃っていて、表情や手の動きからくる表現の細かさ。
バレエは演劇なのです。無声演劇。
基本がきっちり身についているバレエの凄さを感じさせられた。見るべしです。
さて、バレエに染まった頭で新聞を見ていたら「吉田都、転籍!」の文字が。なんと8月31日に転籍。しかも熊川哲也さん率いるKバレエ団。
う~ん。さすがだ。
Kバレエ団は3月に「眠れる森の美女」を見たが、超人的なジャンプはもちろんのこと、表現力の豊かさ、サポートの上手さ、そして完璧な踊り。基礎が150%身についていて、そこに基づく表現の素晴らしさに身が震えたことを今でも覚えている。
色々といわれることの多い方だが、間違いなくバレエを愛し、日本のバレエを向上させるべく尽力している方と私は思う。私は熊川さんの踊りは好きだ。
その熊川哲也さんがバレエ団を作ったのはそう昔のことではない。400年の伝統があるバレエ界はバレエ団も伝統を大事にする節があり、新設バレエ団というのは当時は色々と揶揄されたことと思う。が、熊川さんが踊らずともそのレベルの高さは評判が高い。コールドバレエ一つとってみても、今このレベルのコールドを踊れるバレエ団があるのかと思うくらいだ。
そのKバレエ団にイギリスのロイヤルバレエ団のプリマだった吉田都さんが転籍した。吉田都さんといえば、8歳という遅い年齢でバレエをはじめ、ローザンヌで賞をとった方である。ローザンヌに出られた頃はMバレエ団にも在籍していらしたあはずだ。
その吉田都さんと熊川哲也さんが12月23日に「くるみ割り人形」を共演。この二人の共演はこの23日のみ。
そのことを知ったとき、久しぶりに「うわ!」と大声をあげてしまった。
これは行かねば一生後悔する。
吉田都さんは8月下旬に毎年スターダンサーズバレエ団の「くるみ割り人形」に出演されていたが、これからはKバレエになるのか。
ああ・・・興奮しすぎて話がまとまらない。
ともかく!私は吉田都さんも熊川哲也さんも大ファンなのだ。一人が出ているだけでも脳がくらくらするくらい、感動させられるのに二人が一緒に踊るとは!!!
12月23日からMARUと旅行に行こうと思っていたが、そんなの延期だ。この二人の「くるみ割り」を見ずして何を見る。
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