MARUのバレエ学校の親友にKちゃんがいる。MARUよりも背が小さく、小さい手をしている彼女はピアノが上手い。
夏の全国のコンクールで入賞した腕前だ。
先日、お母様と食事をする機会があり、詳しく伺う。お母様はヴァイオリンを自宅で教えている。
「コンクールを意識したのは今年に入ってからなんです。で、コンクール対策をしてくださる先生にもついたの。
毎週小さいコンクールに出て必ず賞をとるレベルでないと全国のコンクールには出られないと聞いて、毎週やったわよー。地方選考会があって、そこで入賞した人が全国に出るのだけど、全国は80名なのよ。
もう、毎日4,5時間は弾き、直前2ヶ月は休みの日になると12時間は弾いていたから腱鞘炎になることもあったのよね。」
と、サラッと仰る(!!)。
でそんなに詰め込みで娘はさぞかし大変だろうと思いきや、Kちゃんは自分の意思で弾いているという。
「コンクール、銀だったのがすごくくやしい!私の方が難しいの弾いてうまかったのに!」と。
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今日、コンクールのDVDをいただいたのでMARUと鑑賞する。
腕前のレベルの高さはもちろんのこと、その集中力がすごい。弾く前に下を向き一呼吸目をつぶる。そのまますっと顔を上にあげ、目をカッと開き弾き始める。
曲を覚えるのではなく、咀嚼している。頭で理解しているのはもちろんのこと、体全体で咀嚼しているように弾いている。
彼女は間違いなくこのコンクールに「勝ち」に来た。
入賞したいとかそういうレベルではなく、「金」だけを獲りに来ている。
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